ドメイン・サーバーとは?
ホームページを開設するにあたり必要となるのが「ドメイン」と「サーバー」です。初めは難しく感じられるかもしれませんが、これらを理解しておくことで設定などがしやすくなります。こちらでは、ドメインとサーバーの仕組みについて解説します。
「ドメイン」はインターネット上の”住所”
ドメインとは、インターネット上に表示する住所のようなものです。インターネット上のどこに自分のホームページがあるのかを特定させるためのものとなります。
ドメインはURL部分に含まれており、例えば「https://www.○○○.jp」の、○○○.jp部分がドメイン名にあたります。○○○の部分に自分の好きな英数字をあてはめて作り、同じものは作れません。
もう少し詳しく説明すると、ドメインは「IPアドレス」を置き換えたものです。IPアドレスとは、世界中にある全てのコンピュータに割り振られた「123.456.7.8」のような数字の羅列です。この数字を人が見て覚えるのは大変なので、分かりやすい英数字の文字列に変換して表示しています。
ちなみに、このIPアドレスとドメインを結びつける役割を担っているのが「DNSサーバー」です。私達ユーザーが○○○.jpというドメイン名で検索している裏側で、DNSサーバーが数字の羅列であるIPアドレスを探してきて、パソコンの画面に表示するという仕組みになります。
「サーバー」はインターネット上の”土地”
サーバーは、データを保管したり提供したりするところです。分かりやすく言うと、ドメインが住所だとすれば、サーバーは土地といったイメージです。
ホームページを公開するにはサーバーにデータを保存する必要があり、サーバーにアクセスすることでホームページが表示されるようになります。つまり、ドメインだけ用意してもホームページは公開されないということです。
そのため、ホームページを作る際には、まずドメインを取得し、その後にデータの保管場所であるサーバーを設定しましょう。
また、サーバーは、設備を貸し出してくれる”レンタルサーバー”を利用することが一般的です。さまざまなレンタルサーバーがあるので、以下を参考に選んでみてください。
共用サーバー
1台のサーバーを、複数のユーザーで共有して使います。サーバーのスペックをみんなで共有して使うため、利用料が安いのがメリットです。基本的な設定や運用も業者が行ってくれます。その代わり、使用制限があったりドメインへの接続がしにくかったりするなどのデメリットがあります。
専用サーバー
1台のサーバーを1人で使えます。スペックが高いので負荷がかかる処理が可能で、設定も自分で行えるので自由度が高いのがメリットです。しかし、ソフトウェアの設定や運用は自身で行わなければならないため、専門的な知識がないと使えず、管理する手間もかかります。
VPSサービス
共用サーバーと専用サーバーのいいとこ取りをした様なサービスです。サーバーは複数人で共有しますが、専用サーバーのように1人1台のサーバーを使っているように設定されています。そのため、リーズナブルな価格で高性能なサーバーを使えるのがメリットです。ただし、設定や管理は自身で行う必要があり、回線も専用サーバーと比較すると安定しにくいといえます。
クラウドサービス
クラウドサービスは、必要に応じて使う機能を追加したり減らしたりできるサービスです。専用サーバーと同じく負荷のかかる処理ができます。しかし、機能の自由度が高いため使用するには専用サーバー以上の知識が必要です。
ドメインとサーバーは、”住所”と”土地”と認識しておけば理解しやすいですよね。ドメインもサーバーもさまざまな会社からサービスが提供されているので、自分のニーズに合ったものを選んでみてください。